E資格合格者インタビュー「人工知能ってわくわくします」ー大手機器メーカー勤務の藤丸さん

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E資格合格者インタビュー「人工知能ってわくわくします」ー大手機器メーカー勤務の藤丸さん

大手機器メーカーに勤め、アナログ電気回路設計に携わっているエンジニアの藤丸さん。AVILENのE資格講座を修了し、E資格2020#1に合格しました。今回はE資格合格に向けた勉強方法などについて伺いました。(E資格講座について知りたい方はこちら

E資格を目指したきっかけ

――E資格を受験するに至ったきっかけを教えてください

テレビのニュースなどでAIの話題を見かける機会が増え、書店でAIに関する本を試しに買って読んでみたら、面白いと感じました。私はエンジニアなのですが、AIについて何も知らないのはまずそうだなと思い、AIエンジニア系の資格を調べ始めたのがきっかけです。

AVILENのE資格講座を選んだ理由

――AVILENのE資格講座を選んだのは何が決め手でしたか?

正直なところ、初めに目に留まったのは値段でした。そして、AVILENの講座を情報収集する中で「AI人材になるまでの道のり」を見て、「経験のない自分でも、何とかなりそうだな」という安心感があり、AVILENのE資格講座に決めました。

E資格対策の学習スケジュール

――学習スケジュールを教えてください。

2019年11月中旬ごろAVILENのE資格講座を受け始め、約3カ月で修了しました。
平日は仕事を終えてから4~5時間、休日は13~14時間学習しましたね。

Pythonを知らない状態からスタートしたので、最初は大変でした(笑)。

――E資格の学習と仕事の両立で苦労はありましたか?

分からないことだらけでしたので、睡眠を削られるっていうのはありましたし、道のりがかなり遠そうだなという実感もあったので、大変ではあったのですが、AIに対して強い興味を持っていました。そのおかげで、何とか勉強を進められたという感じです。

人工知能って言われると、なんか、わくわくしますよね(笑)。確かに大変でしたが、少なくとも私は、その大変っていうところも、半減したかなという感じでしたね。自分の知的好奇心を満たせたこともあって、面白かったです。

――E資格対策講座を受講してみて、いかがでしたか?

E資格の合格に必要な受講システムはもちろん、講師の方の対応も含め、出し惜しみをしないというように感じました。特に試験前の追い込みでは、本当に理解しているのかを多角的な視点から問う問題が、これでもか!というくらい大量に出題され、自分で調べたり考えたりする機会を強制的につくることになり、定着にもつながったため、大変良かったです。

――E資格受験の感想を教えてください。

応用数学は勉強していれば解ける内容で、特に感想はありません。機械学習は興味をもっていれば普段から自分で調べたりしていると思いますので十分回答できる内容だと感じました。

深層学習は最新論文などからも出題され、難しいと感じましたが、いじわるな問題というよりも、機械学習を含め、この分野について基本的な理解はできているか、興味があるのか、ということを確認されているような印象を持ちました。

E資格合格後の手応え

――E資格で学んだことは仕事に活用できそうですか?

そうですね。はじめはあまり関係がなさそうだと思っていたのですが、E資格を勉強してきた今、無関係とは言えないと今では思ってます。私はアナログ電気回路設計に携わっているのですが、電気回路の設計といっても、アナログ信号は最終的にはデジタルにつなげて信号の加工や制御をする必要があり、アルゴリズムの設計も必要になってきます。

アナログ回路自体は、新発見の技術や工夫とういうよりも、経験やノウハウの活用というところが多いため、今後さらに手を入れていくとすると、どうしてもアルゴリズムになります。そういった意味でも必要だと感じています。

実際に、機械学習を用いた解析を実務で活用し始めています。これまで気付けなかった問題などを可視化できるようになりました。将来的には、実務経験を重ねていきつつ、知識も深めていって、製品の機能への組み込みやほかの技術と組み合わせた特許などを展開していけるようになりたいです。

――E資格の必要性についてお考えはありますか?

絶対に受けたほうがいいと思いますね。かなり高度な統計の内容も勉強しますが、そこが興味となって、もっと知りたいと思って、もっと勉強される方も、いると思います。

例えば、E資格の前提知識として必要な分野に「数理統計」があります。E資格対策の過程で基礎から再学習した結果、これまで実務で実施してきた分析や考察の質をもっと高められることに気づきました。

E資格取得のために始めた勉強ですが、実務で活用しようという意識をもって勉強できて楽しかったです。

数理統計だけでなく、機械学習・深層学習など高度な内容も勉強できるので、「もっと知りたい」と興味を持ちました。E資格によって、AIエンジニアリングを勉強する機会を作れるという面で、無駄にはならないと思います。

これからのAI導入やAI人材に求められること

――企業のAI導入・AI活用についてどう考えますか?

もしかしたら、皆さんとは順序が逆なのかもしれないんですが、E資格に合格してから、嬉しくなって「AI白書」を買いました。見ていると、まだAIの日本の利用率って少ないんですよね。そして、社内でのAIの理解が不足しているというころが目につきました。

ですが、基本的には、競争社会の中で、優れた技術がいつまでも活用されない状態が続くことはなく、徐々に導入が進んでいくのかな、と思っています。

AIの定義って、広いじゃないですか。そうすると、業務で活用できそうなAIって、実は、多くの方の身近にありそうな感じがするんですよね。よく見ると、「これ、使えるじゃん」って。そこを足がかりに、担当者自身で、まずは活用したり改善したりして、その延長上に、さらに高度なAIの活用が進んでいくのだと考えています。

「AI活用できることが身近にありそうだ」という啓蒙を、G検定、E資格を取得された方や、大学・専門学校で学んだ方が中心になって進めていくのだと思います。

――インタビューへのご協力ありがとうございました!