2021/12/22
2023/07/28
E資格合格者インタビュー「AIの社会実装に興味を持ち、E資格に挑戦」

E資格合格者インタビュー 矢野さん
ソフトウェア開発の会社で代表取締役を務める矢野さん。緊急事態宣言の影響で在宅勤務が続き、AIで違う仕事ができないか、と思い立ち、AIの勉強を開始したとのこと。AVILENの「全人類がわかるE資格コース」を修了し、E資格2021#2に合格しました。今回は、矢野さんにE資格を検討したきっかけや、合格後の感想をお聞きしました。(E資格について知りたい方はこちら)
ーーE資格合格おめでとうございます!まずは、簡単に矢野さんの自己紹介をお願いします!
ソフトウェア開発会社の代表をしていて、ソフトウェアを設計したりプログラムを組んだりしています。工業高校の機械科を卒業後、1年間だけコンピューターの専門学校に通って、この業界に入り、35歳のときに起業したという感じですね。
E資格受験を目指したきっかけ
ーーE資格に興味を持ったのは何がきっかけでしたか?
緊急事態宣言の影響で自宅での時間が増えたので、AIが勝手ブログ書いてアフィリエイトで稼げるようなサービスできたら楽だな~とか考えて、AIの本を手に取ったのが始まりです(笑)。調子に乗りやすい性格なので、G検定(*1)の2021#1を受けて合格して、そのままE資格にも挑戦しちゃえということで、AVILENの無料オンライン相談を受けた後に申し込みました。
ーーG検定終わってから、すぐにE資格に挑戦したんですね。
G検定を勉強しはじめて、AIってやっぱり面白かったし、AIの社会実装ってどのようにやればいいんだろうと考えるきっかけになりました。AIの社会実装をビジネスにできるといいなと思って、E資格も勉強してみようということになりました。
E資格合格に向けた勉強方法
ーーE資格の学習を始める前、前提知識はどの程度ありましかた?
数学・統計の知識は全くありませんでした。ソフトウェア開発をしていますが、基本的にJavaやC言語を使うので、Pythonは今回が初めて。ライブラリの使い方が分からないというところがスタートでした。
ーーE資格コースの学習はどのように進めましたか?
G検定に合格してから、2021年4月にE資格コースと基礎講座に申し込みました。基礎講座(*2)は1ヶ月くらいで終わらせて、修了試験【基礎】、コーディング演習、プロダクト開発演習(*3)、修了試験【深層学習】の順に取り組みました。
動画講義とコーディング演習をほぼ同時にやりました。動画を見てはコードを確認、分からないところは検索したり、「ゼロから作るDeep Learing」(*4)を参照したりして、一気に終わらせました。プロダクト開発が一番楽しかったですね。「GAN」(*5)にとりくんだのですが、2週間くらいかかりましたね。
ーー勉強時間はどのくらい確保しましたか?
平日は2~3時間、休日も3時間くらい、空き時間を見つけながら勉強を進めました。平日は動画視聴、休日は書籍を読んだりコーディングしたり、という感じでしたね。
ーー何か学習を進めるコツはありましたか?
自分は数学・統計に苦戦したのですが、分からないところを、気持ち悪いという気持ちを抑えて次にどんどん進めるというやり方をしました。後々分かるようになったことが多かったので良かったです。あとは、基礎講座だけでは理解しきれなかったところはYouTubeなども活用しました。
ーー「後々分かるようになった」とは具体的にどんな分野でしょうか?
線形代数の固有値分解や特異値分解のところが全然分からなかったんですけど、E資格コース本編の動画のほうに入って、「この辺で使うからあの時勉強したんだな」と段々繋がってきて、理解ができるようになりました。
E資格取得後のネクストアクション、AI人材について
ーーE資格合格後の変化や取り組んでいることがあれば教えてください。
いろいろなことに興味をもって情報収集をするようになりました。また、経済産業省が主催している「AI Quest」(*6)に参加しています。今は「GAN」に興味があるので、突き詰めて仕事をしていきたいです。
ーーAI人材についてはどのようにお考えですか?
AI人材の定義をどうするか、というのはありますが、AIを知っている人材は必要だと思います。これからどんどんAIの社会実装が進んでいく中で、大きなシステムの中にAIが実装されると、システム構成自体が変わると思うんですね。そういったときに、私のようなソフトウェアエンジニアがAIを知らないと、システム開発自体が難しくなると思います。IT人材も必要ですが、IT人材のなかでもAIを知っている人材は必要だと思います。
ーーE資格取得からAIの社会実装をするまでに、身に着けるものは何だと思いますか?
たくさんありますよね。やっとAIを知り始めた段階なんで。世の中には様々なプロダクトがあるので、それを自分の中で整理してインプットしておかないと、適切にアウトプットできないなというのは思っています。
ーーE資格の取得を他の方にも勧めますか?
勧めます。E資格は単なる資格で、国家資格でもないので、資格を持っていることが仕事上優位に働くというより、ちゃんと勉強したんだなという判断材料の1つくらいだと思います。何より仕事に必要なのはモチベーションですしね。
ただ、認定プログラムを修了しなければならないという条件があるので、一定の知識は持っているという証になるし、知識を得る良いきっかけになると思うので、そういう意味で目指してみるのはとてもいいことかなと思います。
ーーありがとうございました!
E資格関連のまとめ記事はこちら
<注釈>
(*1)G検定:一般社団法人日本ディープラーニング協会(JDLA)が主催するAIジェネラリスト認定試験。
(*2)基礎講座:「全人類がわかるE資格コース」のオプション講座。前提として必要な、数学、統計学、Python、機械学習、深層学習の知識をキャッチアップできる。
(*3)プロダクト開発演習:「全人類がわかるE資格コース」の課題。受講生が自分で課題を設定・データを用意し、深層学習を実装する。
(*4)ゼロから作るDeep Learning:斎藤 康毅著
(*5)GAN:Generative Adversarial Network(敵対的生成ネットワーク)。2014年にイアン・グッドフェローらによって発表された教師なし学習で使用される人工知能アルゴリズムの一種。
(*6)AI Quest:経済産業省が主催する課題解決型AI人材育成プログラム
Recommended