パーセプトロンの仕組みや用語について解説

パーセプトロンとは

パーセプトロンとは、脳神経を模することによって人間と同じ認識能力を再現しようというアルゴリズムです。

入力された信号を処理して一つの値を出力します。入力された信号に応じて何かを出力するブラックボックスを想像するといいでしょう。

パーセプトロンの構造

今回は2つの入力された信号に対し1か0を出力するパーセプトロンを例に考えます。

 以下のパーセプトロンを表した図を見ながら考えてみましょう。入力される信号をx1,x2 x_1, x_2 、出力される信号をy y とします。

パーセプトロンの図

上の図は、入力x1,x2 x_1, x_2 を処理してy y が出力するパーセプトロンを表しています。

青丸はニューロンまたはノードと呼ばれます。

また、w0 w_0 はバイアス、w1,w2 w_1 , w_2 は重みと言います。これらw0,w1,w2 w_0, w_1, w_2 はパラメータであり、どのようなパーセプトロンであるかを表現します。

1を含むノードはバイアスを表現するために用いられます。

パーセプトロンの処理

パーセプトロンは入力x1,x2 x_1, x_2 に対してy=w0+w1x1+w2x2 y' = w_0 + w_1x_1 + w_2x_2 を計算します。

 y \ y' が0以上の時に1 1 を出力し, y \ y' が0より小さい時0 0 を出力します。

以下の式を見ると分かりやすいでしょう。

y={1(y 0)0(y<0) \begin{equation*}\begin{split} y = \begin{cases} 1 & ( y' \geq 0 ) \\ 0 & ( y' \lt 0 ) \end{cases} \end{split}\end{equation*}

 y y' が0を超えることを「ニューロンの発火」と呼びます。

発火のしやすさはバイアスw0 w_0 によって決まります。

w0+w1x1+w2x2 0 w_0 + w_1x_1 + w_2x_2 \geq 0 の時、ニューロンが発火するのでw0 w_0 が発火のしやすさを調整していると分かります。

 今回は2 2 個の入力を受け取り1 1 0 0 の出力するパーセプトロンについて考えました。

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