E資格とは? 注目のAIエンジニア向け資格を解説【最新版】

E資格とは? 注目のAIエンジニア向け資格を解説【最新版】

E資格とは、一般社団法人日本ディープラーニング協会が主催するAIエンジニア向け資格で、ディープラーニング(深層学習)を理解し、適切に実装する能力・知識を認定します。本記事では、E資格に興味のある皆様に向けて、資格の概要や取得メリット、対策方法について解説します。

E資格とは

E資格(エンジニア資格)とは、一般社団法人日本ディープラーニング協会(JDLA)が主催する資格で、「ディープラーニングの理論を理解し、適切な手法を選択して実装する能力や知識を有しているか」を認定することを目的として実施されています。

2019年に始まったAIエンジニア向け資格で、同協会が主催する「G検定」のネクストステップに位置付けられます。

E資格を取得するメリット

E資格に合格する、また、合格に向けて学習することには、以下のようなメリットがあります。

メリット1:AI・ディープラーニングを体系的に学び直せる

E資格と認定講座は、JDLAがAIエンジニアに必要な基礎リテラシーを定義したシラバスに沿って作成されています。E資格合格に向けて学習を進めれば、おのずとAI・ディープラーニングを体系的に学ぶことができます。
学生時代に学習したことの見直しや、社会人になって0からAIエンジニアに必要な素養を身に付けたい人は特にE資格合格を目指すメリットは大きいです。

メリット2:AIエンジニアリングスキルを獲得したデジタルバッジになる

E資格は、AIエンジニアのスキルを認定する資格として認知度の高い資格です。E資格を保有していることは、AI・ディープラーニングの学習成果を対外的に示すことができる、分かりやすいデジタルバッジです。

E資格の試験日程

E資格の試験は年2回開催されており、JDLAのホームページに試験日が公開されています。2024年の開催日程は以下の通りです。

2024#1

2024年2月16日(金)・17日(土)・18日(日)

2024#2

2024年8月30日(金)・31日(土)・9月1日(日)

E資格の試験概要

E資格の試験概要は以下の通りです。

受験資格

JDLA認定プログラムを(*1)試験日の過去2年以内に修了していること

試験時間

120分

問題形式

知識問題(多肢選択式・100問程度)

試験会場

各地の指定試験会場にて受験

出題範囲

シラバスより、JDLA認定プログラム修了レベルの出題

E資格を目指すための費用

E資格にかかる費用は、大きく分けて、E資格の受験にかかる費用と、E資格の受験資格を得るためのJDLA認定プログラムの受講費用に分類されます。

E資格の試験に申し込む費用
E資格受験時の費用です。詳細は、JDLAのHPをご確認ください。
一般:33,000円(税込)
学生:22,000円(税込)
会員:27,500円(税込)

JDLA認定プログラムの受講費用
E資格の受験資格を得るためには、JDLA認定事業者が提供している講座を修了することが条件になります。
E資格認定プログラムの費用については、以下の記事にまとめておりますので、併せてご確認ください。

JDLA認定プログラム(E資格対策講座)の費用を徹底比較【最新版】

JDLA認定プログラム(E資格対策講座)の費用を徹底比較【最新版】

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E資格の出題分野

E資格は、AIエンジニアリングの理論と実装力を獲得することを目標としており、「応用数学、機械学習、深層学習、開発・運用環境」の4分野から出題されます。

応用数学

確率・統計
情報理論

機械学習

機械学習の基礎
実用的な方法論
強化学習

深層学習

順伝播型ネットワーク
深層モデルのための正則化
深層モデルのための最適化
畳み込みネットワーク
回帰結合型ニューラルネットワークと再帰的ネットワーク
生成モデル
深層強化学習
グラフニューラルネットワーク
深層学習の適用方法
距離学習
メタ学習
深層学習の説明性

開発・運用環境

ミドルウェア
エッジコンピューティング
分散処理
アクセラレーター
環境構築

E資格の合格ライン・合格率

明確な合格ラインは非公表ですが、各回ごとに合格率や各分野ごとの得点率が公開されています。
合格率は、60%~70%台、各分野の得点率は60%前後がトレンドです。

AVILENでは、JDLA認定事業者として資格講座の提供を開始した2021#1以降の合格実績も公開しております。合わせて以下の表でご確認ください。

< 各試験回ごとの合格者数・合格率 >

開催回

全体合格者数

全体合格率

AVILEN合格者数

AVILEN合格率
(新規受験者の合格率)

2018

234

69.44%

-

-

2019#1

245

63.31%

-

-

2019#2

472

67.82%

-

-

2020#1

709

68.04%

-

-

2021#1

1324

78.44%

382

94.18%

2021#2

872

74.53%

270

90.30%

2022#1

982

74.00%

320

86.71%

2022#2

644

71.79%

202

89.05%

2023#1

807

72.57%

253

84.05%

2023#2

729

68.45%

195

80.88%

累計

5,482

1,746

E資格の勉強方法

E資格の勉強方法に役立つ、JDLA認定プログラムと参考書籍をご紹介します。

JDLA認定プログラム

E資格の受験資格を得るためには、JDLAが定めた基準およびシラバスを満たす認定講座を試験日の過去2年以内に修了していることが条件です。
E資格認定プログラム事業者一覧は、JDLAのホームページに公開されています。

AVILENがご提供している全人類がわかるE資格講座は、「6期連続合格者数No.1(2021#1~2023#2)、累計合格者シェア20%超」で、E資格を目指す多くの皆様に選ばれてきました。
ご興味のある方は、サービス資料をご覧ください。

全人類がわかるE資格講座

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無料ダウンロード

E資格合格に向けた参考書籍

E資格合格に向けて、JDLA認定講座の内容を補完したり、更に学習を深めるためにおすすめの書籍です。
JDLAの推薦図書にも挙げられていますので、まずはAI・ディープラーニングを独学で学びたい人はぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。

ゼロから作るDeep Learning - Pythonで学ぶディープラーニングの理論と実装(著者:斎藤康毅 / 出版社:オライリージャパン)
深層学習(機会学習プロフェッショナルシリーズ)(著者:岡谷貴之 / 出版社:講談社)
深層学習(著者:Ian Goodfellow / 出版社:KADOKAWA)

また、E資格を目指すにあたって、数学・統計・Pythonプログラミング・機械学習モデリングの知識も必要になります。
AVILENでは、これらの前提知識を効率的にキャッチアップできる講座「全人類がわかる機械学習講座」をご用意しています。ご興味のある方はぜひ資料をご確認ください。

全人類がわかる機械学習講座

全人類がわかる機械学習講座

無料ダウンロード

E資格はこんな人におすすめ

E資格は、特に以下のような方におすすめの資格です。

AIエンジニアリングに関するリスキルをしたいエンジニア

AIエンジニアリングのスキルを身に付けたいエンジニアにおすすめです。

E資格では、数学・統計の知識やPythonでの実装スキルを学ぶことができるので、AI・データサイエンス領域でのリスキルをしたいエンジニアには最適です。
普段の業務ではPythonを使わないという方でも、プログラミングのスキルがあれば、0から勉強を始めるよりもアドバンテージがあります。


AI開発のプロジェクトマネジメント担当

社内やクライアントのAI開発プロジェクトをマネジメントする方におすすめです。

プロジェクトでは、外部のAI開発ベンダーや社内のエンジニアとAIモデルや精度に関する会話をすることがあります。
その際、エンジニアが言っていることの成否を判断するには、自分自身でもAIエンジニアリングの素養を持っておくことが大切です。

E資格は体系的に理論とともに、Pythonでのコーディングも学ぶため、AIモデルの実装がどのように進みどのくらいの精度が妥当で精度改善にはどのようなボトルネックがあるのか、といった、AI開発特有の問題を理解することができます。


AI関連のサービスの企画担当、セールス担当

AIのサービス企画、販売担当にも、一定のAIエンジニアリングスキルは必要です。

AI・ディープラーニングの理論と実装を理解し、「AIにできること・できないこと、AIを活用するメリットの大小」を選別できるようになることで、顧客のニーズを正しく把握したり、サービスの魅力を正しく顧客に伝えることができるようになる、といったメリットがあります。


E資格合格体験談

AVILENでは、AVLLENのE資格講座を修了し、E資格に合格した皆様にインタビューを実施しています。E資格を検討している方は、ぜひ実際の受講生の声を参考にしてください。

株式会社大塚商会 執行役員 山口 大樹様(E2022#2)
https://avilen.co.jp/case-article/e-certificate_otsuka-corporation-yamaguchi/

九電ビジネスソリューションズ株式会社 姜 敏 様 / 匹田 翔大 様(E2022#2)
https://avilen.co.jp/case-article/e-certificate_qsol/

ダイハツ工業株式会社 木山 様 / 飯田 様 (E2021#2)
https://avilen.co.jp/case-article/e-certificate_daihatsu-mortor/


E資格対策なら「全人類がわかるE資格講座」

最後に、AVILENが提供する、JDLA認定プログラム「全人類がわかるE資格対策講座」をご紹介します。

ポイント1:合格実績

2021#1~2023#2の6期連続で合格者輩出数No.1を達成、累計合格者数1,700名を突破しており、高水準の合格率とNo.1の合格者数を両立しています。


ポイント2:講座内容・修了条件

AVILENの資格講座は、完全オンライン完結のeラーニング形式で、自分のペースで学習を進めることができます。

講座の特長1:現役AIエンジニアによる分かりやすい動画講義
AI開発からビジネス活用まで精通したAVILENのAIエンジニアが、ディープラーニング初学者にもわかりやすくディープラーニングの理論を解説します。

講座の特長2:コーディング演習とプロダクト開発演習で身に付く確かな実装力
コーディング演習では、コードの穴埋め問題を解いて、ディープラーニングのプログラムを理解します。
プロダクト開発演習では、自分で設定したテーマをもとにAIモデルを構築、精度改善を経験できます。

ポイント3:サポート

講座受講開始から6ヶ月間のサポート期間中、以下のサポートを受けられます。

  • コーディング演習の添削・フィードバック無制限

    すべての演習課題・プロダクト開発に合格できるまで、何度でも提出可能です。

  • 講座内容で分からないところは、チャットで質問し放題

    講義に関する不明点は、質問コミュニティにて気軽に質問できます。(24時間以内に回答)


E資格合格を目指して、JDLA認定プログラムを選定する際は、ぜひAVILENの「全人類がわかるE資格講座」をご検討ください。

まとめ

本記事では、E資格の概要や対策講座、取得するメリットについて解説してきました。

E資格は、AIエンジニアリングスキルを身に付けたいエンジニア、AI関連のサービスを企画・推進するためにAI開発ベンダーやエンジニアとプロジェクトを進めるコンサルタントセールスにおすすめの資格です。

AI・ディープラーニングの理論を理解し、実装もできる、高度なAI人材を目指して、E資格を目指してみてはいかがでしょうか。