2020/07/20

大企業からAI系スタートアップに転職した若手データサイエンティスト!仕事の魅力とは?

インタビュー

ライター:

大手Web系企業からAI系スタートアップ企業に転職した柳浜さんはこのほど、AVILEN AI Trendのインタビューに応じた。

柳浜さんは2019年に京都大学大学院を修了した後、大手Web系企業にインフラエンジニアとして新卒入社。その後2020年4月よりAVILEN社にデータサイエンティストとして転職した。

インタビューでは、転職に踏み切った理由、データサイエンティストとして心がけていること、仕事の魅力などついて語った。

柳浜万里氏 プロフィール

株式会社AVILEN AI開発事業部 

AVILEN社のデータサイエンティストとして、画像やテーブルデータの開発案件に携わる。京都大学大学院修了。大学院では世界初のモデルとなる機械学習を用いた地震予測手法の開発に従事。そこから新卒で大手Web系企業に入社し、インフラエンジニアとして大規模な高可用システム構築・運用の経験をへてAVILENに。kaggle(データ分析コンペ)にてメダル獲得経験あり。

大手企業では希望通りの部署に入れたが…

ーー大手企業を退職してAI系スタートアップのAVILENに入社を決めた理由は?

そもそも前職にはそこまで不満はありませんでした。学生時代は機械学習系のことに力を入れていたけど、もともと情報学科でもないし一般的なソフトウェアエンジニアとしての基礎がごっそり抜けていたので大手web系企業で力をつけたいと思って入社しました。配属も、低レイヤー含めて総合的に強くなれるインフラの部署に希望通り入れて、入社した時にしたいと思ってたことはできてる状態でした。

しかし、日々業務に取り組んでいくうちにやりたいことが変わりました。
エンジニアリングにはもちろん引き続き興味があったのですが、それ以上に「小規模な環境でスピード感を持って事業を伸ばしていくこと」「1つの目標に向かってチームを率いてプロジェクトを推進すること」の2つがやりたいと思い、それを実現できるスタートアップ企業に入社しました。

ーー現在の業務内容、一日のスケジュールを教えて下さい。

主にAI開発の仕事をメインで行っています。今はコロナ期間なので、基本的にリモートでずっとpythonを書いてますね。

朝は弱いので、たまに昼過ぎに出社することもあります(笑) 働き方はかなり自由なので、エンジニアにとっては魅力的な環境です。

スタートアップだからこそ経験できること

ーー入社直後から大きな案件でご活躍されていますが、大変なことなどはありますか?

大変なことだらけです!(笑)

途中からアサインされた案件の背景のキャッチアップや、精度向上のためのドメイン知識の吸収など、やることは無限にあります。クライアントに大きな企業もたくさんあるので、そこでの会議などは特に緊張しました。
ただ、それらをモチベーション高く楽しみながら取り組めているのである意味では全く苦じゃないです(笑) 前職での唯一の不満として、「日々成長は感じるけれどどこか前のめりに取り組めない自分がいること」でした。いきなり責任も大きく業務量も多いですが、「自分がこの事業を伸ばすんだ!」という気持ちを持って主体的に業務に取り組めていると思うので毎日楽しいです!

ーー転職してからよかったことや、面白いと感じたことはありますか?

大きく2つ「新しい技術に触れること」と「リアルな機械学習プロジェクトに携われること」です。

入社前予想していたより、最新の技術を触れる機会がとても多かったです。出てきたばかりの手法を試してみたり、まだあまり世に出てないような枠組みを使った開発をしてみたりと、非常にチャレンジングなことができるのが魅力的です。自分が試してみたい!これが良いと思う!というのを言いやすい雰囲気があるので、入ったばかりの自分も伸び伸びと開発することができました。

後者について、自分自身入社するまでの機械学習の経験はコンペに出たりインターンで開発したりというものだったのですが、これはいわば教科書的なもので、実際の案件ではそこでは味わえないさまざまな障壁があることを学びました。

データサイエンティストとして働く魅力

ーーデータサイエンティスト、AIエンジニアとして仕事をする上で大切なことはなんだと思いますか?特に仕事で日頃から意識していることを教えて下さい。

あらゆることを疑うこと、ですね。この職種に限ったことではないかもしれませんが、データ分析では特に「答えが見えない問いから答えを導き出すこと」が求められると思っています。そのためにはひたすら思考を積むことが大事で、常に色んなものを否定的に捉えて、多角的に捉えるよう心がけています。自分が絶対こうだって思ってることも違うことがよくあるし、データに間違いが存在することもある。普通の業界に比べて現在進行形で発展してる業界でもあるので、この考え方が肝になると思っています。

ーーデータサイエンス職のやりがいはどこにあると感じていますか?

日進月歩で進化する最新の技術を用いて、さまざまな領域での課題解決ができることです。高度なスキルでも、内容的には昔からある使い古されたものばかり、という職種もあると思いますが、データサイエンスは発展途上だからこそ今しかできない経験ができ、社会全体で発展させていく体験は非常に貴重なものだと感じます。また、金融・医療・製造・小売などあらゆる業界の問題解決をすることができるのも、より多角的に社会にインパクトを与えることができるという点でとても魅力的だと思います。

今後取り組みたいこと

ーー今後、取り組んでいきたい仕事について教えてください。

自分が先頭に立ってプロジェクトを推進していくことがしたいです。特に、チーム開発のプロジェクトマネジメント的な立ち回りに興味があります。どれだけ技術力を極めても自分一人でできることには限界があるので、色んな人を巻き込んでチームでプロジェクトを成功させるという経験を積みたいと思ってます。

(totalcount 1,443 回, dailycount 2回 , overallcount 16,440,091 回)

ライター:

インタビュー

single-banner

COMMENT

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。
*は必須項目です。




CAPTCHA