2020/07/03
【独占】コインバンクの卜部代表、既存案件への影響限定的ー新型コロナで
経営のデジタル化を支援するコインバンクの卜部友二代表取締役(工学博士)はAVILEN AI Trendのインタビューで、新型コロナウイルスの感染拡大に関して、「正直、新規営業は確かに厳しくなっているところはあるのですが、もともと、リモートでクライアントと話をしながら仕事を進めるスタイルです」と指摘。「既存クライアントとの業務には影響はあまりありません」と述べ、影響は限定的だと明らかにした。
卜部氏の発言は次の通り。
むしろチャンス
――今後の事業戦略は?
デジタル化やリモートということが避けられないことが、クライアントも含めて非常に強く認識されましたので、むしろチャンスと捉えて、クライアントの悩みを解決しながら、クライアントにもどんどんデジタルのサービスをマスターしてもらって、一緒に商品を開発しながら進めていけるようなサービスを提供していければと思っています。
――主力事業は?
経営デジタル化のコンサルティングを軸にやっています。クライアントにサービスをする中で、紙面のデジタル化から、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)導入、人工知能(AI)導入・活用など、需要に応じてサービスを提供しています。
主な収益は、官公庁の助成事業の分析レポート作成などです。次が卸売業などのクラウド導入支援です。そして、個人事業主の経営コンサルティングなどを行っています。
機械学習・分析が得意
――他社との差別化できる強みは?
もともと半導体研究などをしていたことから、機械学習や分析が得意です。官公庁から業務を受託して、同業他社があまり行っていない自然言語処理を強みに事業展開しています。厳密に言うと、AI(人工知能)モデルを使って、クライアントの必要な分析をするということです。
小規模ですが、人材育成も進めています。デジタル化のサービスを提供すると同時に、クライアントの同業他社さんに紹介していただいて、一緒に仕事をする中で、AIやデジタル化を覚えていただいています。
――クライアントの要望は?
大きく3パターンあります。一つ目が、官庁から受託した民間企業からコンタクトをいただき、コインバンクがAIで分析するというものです。
二つ目は、事業引継ぎ支援センターというのがありまして、高齢者の事業主がIT導入が遅れたままでいたりするので、クラウド会計導入などを提案し、結構受け入れていただいています。こちらが売上規模で2番手ぐらいに来ています。
最後は、個人事業者も含めて、マーケティングの延長としてのウェブサイト情報の分析などです。小規模事業で一番多い話が、ホームページの活用コンサルティングです。場合によっては、弊社がホームページ制作・運用の代行までお手伝いしています。
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