2020/03/09
2020/04/18
大日本印刷、AIが小学校「評価テスト」集計ー「最大85%作業時間削減」と教員回答

DNPは人工知能(AI)プラットフォーム「DNP学習クラウド リアテンダント」を活用して小学校の「評価テスト」を自動集計するモデル開発。今夏にも提供スタート。AIが「採点記号」と「部分点」を自動でデータ化。テストの集計・入力作業時間が最大85%削減されたという。
今夏にも提供スタート
大日本印刷(DNP)は同社の人工知能(AI)プラットフォーム「DNP学習クラウド リアテンダント」を活用し、小学校の「評価テスト」の採点結果を自動で集計してビッグデータとして蓄積・分析するモデルを開発した。今夏にも提供をスタートする。
「リアテンダント」は、蓄積された採点データ(スタディ・ログ)を分析し、その結果に基づき、さまざまな教材やサービスを提供するプラットフォームサービス。
DNPによると、従来、教員は「評価テスト」の採点結果を各教材会社の提供する集計ソフトやExcelに手作業で入力していたが、「リアテンダント」は教員が解答用紙をスキャナで読み込むだけで「採点記号(〇・✓・△)」と「部分点」をAIが自動認識してデータ化するため、集計・入力作業を大幅に効率化できる。
大日本印刷(DNP)は同社の人工知能(AI)プラットフォーム「DNP学習クラウド リアテンダント」を活用し、小学校の「評価テスト」の採点結果を自動で集計してビッグデータとして蓄積・分析するモデルを開発した。今夏にも提供をスタートする。
データ分析結果に基づき教材・サービス提供
「リアテンダント」は、蓄積された採点データ(スタディ・ログ)を分析し、その結果に基づき、さまざまな教材やサービスを提供するプラットフォームサービス。
DNPによると、従来、教員は「評価テスト」の採点結果を各教材会社の提供する集計ソフトやExcelに手作業で入力していたが、「リアテンダント」は教員が解答用紙をスキャナで読み込むだけで「採点記号(〇・✓・△)」と「部分点」をAIが自動認識してデータ化するため、集計・入力作業を大幅に効率化できる。
DNPは「『リアテンダント』は国内で初めて複数の教材会社のテストを共通のプラットフォームで扱えるようにしました」とコメント。「教材会社を問わず『評価テスト』のスタディ・ログの蓄積・活用が可能です」としている。
「作業時間最大85%削減」と実証校の教員
DNPは2020年2月、7自治体の小学校で、「評価テスト」を提供する教材会社7社のうち、青葉出版、教育同人社、新学社、日本標準など5社の協力を得て「リアテンダント」を使った実証(自動集計・蓄積・活用)を開始。実証校の教員から「テストの集計・入力作業時間が最大で85%削減された」との回答を得たという。
従来1教員当たり1400分ー集計・入力作業で
DNPによると、全国の小学校の8割が、教材会社が提供するこの「評価テスト」を採用。各教科の単元・期末ごとに実施し、通知表作成の材料としている。従来、教員は採点する際、手作業で集計結果を紙に転記した後、入力を行うため、1回のテストの集計・入力作業だけで約20分が必要。年間で1教員が集計・入力を含む採点に費やす時間は約1400分に上るという。
DNPは「教員の業務負荷を削減するとともに、蓄積されたスタディ・ログに基づく児童一人ひとりに向けたカルテや復習用デジタルドリル・教材を提供することで、文部科学省の重点施策『GIGAスクール構想』が目指す『個別最適化学習』の実現を支援します」としている。
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