2020/07/08

【独占】ベネッセ飯田氏「万人がAI学ぶきっかけに」ー「Udemy」で貢献

インタビュー

ライター:

ベネッセコーポレーション大学・社会人事業開発部長の飯田智紀氏(Udemy事業責任者)はこのほど、AVILEN AI Trendの独占インタビューに応じ、主力事業の一つであるオンライン学習サービス「Udemy」に関して、「万人がAI(人工知能)を学ぶきっかけを作るということと、専門性をより深めていく、この両方をやっていく必要があると強く思っています」と述べ、企業などで働く人々のAIやITのリテラシー向上のため、さらに貢献していく姿勢を示した。

AI学習のインフラーオンライン学習「Udemy」

飯田氏は、新型コロナウイルスの感染拡大を例に挙げ、「多くの方が、今までの働き方を見直さないといけなくなったと思います」と指摘。「やはり基礎リテラシーがあるかないかという、リテラシーの格差によって、大きく人の行動の差が生まれてしまっているのではないかなと思います」と話した。

その上で、「『Udemy』はAIの学習においての学びのインフラとして、果たせる役割があるのではないかと思っています」と語った。

Udemyとは

Udemyは、「Improving Lives Through Learning(学びで人生をもっと豊かに)」を事業コンセプトとして掲げる米国法人Udemy,Inc.が運営する世界5000万人以上が利用するオンライン学習プラットフォームです。(2015年よりベネッセコーポレーションが日本における独占的事業パートナーとして提携を開始)Udemyは、C to C(Consumer to Consumer)プラットフォームで世界中の「教えたい人(講師)」と「学びたい人(受講生)」をオンラインでつなげる。 最新のIT技術からビジネス、趣味まで幅広い領域の学びをオンラインで学ぶことができ、世界で約15万コース、約5万7000名の講師が登録しています。

5周年記念のキャンペーン-7月6~9日

ベネッセは、2015年の日本向けの「Udemy」の提供が5周年を迎えたことを記念し、2020年7月6~9日にキャンペーン実施中。
「Udemy」の利用者はグローバルで5000万人以上にのぼり、扱う内容も最新のIT技術からビジネス、趣味まで幅広い領域にわたる。ベネッセコーポレーションは2015年に米Udemy社と業務提携して日本での「Udemy」提供を開始。20年2月にはUdemyに5000万米ドル(約55億円)を出資した。

飯田氏の発言は次の通り。

―― アピールしたいことは?

Udemyの講座はそのスキルの専門家や実務家が教えているため、コンテンツが常にアップデートされていきます。扱う分野についても時代のニーズにあわせて変化していくので、AIの技術発展や活用領域が今後拡大していくことを考えると、UdemyはAIを学ぶにはとても相性がいいのではないでしょうか。

まだ総括するには早いですが、リテラシーレベルとして、万人がAIを学ぶきっかけを作るということと、専門性をより深めていく、この両方をやっていく必要があると強く思っています。

非常に気軽に、手軽に、まずはオンラインで比較的お求めやすい価格で学べるということもあり、UdemyはAIの学習においての学びのインフラとして、われわれが果たせる役割もあるのではないかと思っています。その観点で、ぜひこれを広めていきたいと思っています。

150社が研修ツールとして利用ーAI関連講座


――企業によるAI関連講座のニーズは?

19年6月から、企業向けに展開をし始めて、既に150社以上の企業に採択いただいています。部門別の研修のツールとして使われたり、全社の人事研修プログラムとして使われています。

多くの企業が採択する大きな理由は、やはりDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進です。AIは切っても切れない関係にあるといいますか、AIを使って、今の事業をどう進化させるのか、変革させるのかというところで、そもそものリテラシーとして、AIを知るということが求められていると非常に強く感じています。

そのため、企業向けには、まさにそういう形で、初学者の方向けに「リテラシー教育としてのAI」として学んでいただいています。
専門性を持った方々に対しては、さらに専門性を深めるための学びのツールとして、Udemyがいろいろなリテラシーレベルの方に活用していただいていると思います。

世界で29万人が受講したデータサイエンティスト講座

――AI関連のおすすめ講座は?

Udemyでは、AIをはじめとして、データサイエンス系で多くの講座と多くの受講者を獲得しています。グローバルコンテンツもあるため、テクノロジーの最新トレンドを受講できることも大きな強みとなります。

世界で29万人が受講した「データサイエンティストを目指すあなたへ〜データサイエンス25時間ブートキャンプ〜」という講座などがおすすめです。

――Udemyの利用者数は?

Udemyは「コロナ禍」前の段階で、グローバルで5000万人以上が学んでいるプラットフォームです。「コロナ禍」以降はさらにニーズは増えています。

――日本での事業戦略は?

2015年から個人向けの学習のプラットフォームとして、C to Cという事業モデルをとっています。学びたい人と教えたい人、個人をつなぐという形で、ずっと展開してまいりました。

昨年6月から法人向けの研修サービス「Udemy for Business」の展開を始めています。こちらは、単品買いの個人向けではなく、法人向けはサブスクリプション方式で、年間計画で4000のUdemyの講座が受け放題という形で展開しています。

ここ最近、大学向けも強化しています。今年度から実際の授業でUdemyの講座が使えるものがあります。単位になるものもあれば、単位にならないものなどさまざまな形で、今、大学でUdemyの活用も増えてきています。

飯田智紀 (いいだ とものり)氏

株式会社ベネッセコーポレーション
大学・社会人事業開発部 部長
(Udemy事業責任者)

ソフトバンクモバイル株式会社(現ソフトバンク株式会社)とソフトバンクグループ株式会社で経営企画・グループ会社管理、事業再生・国内外投資業務などに従事。
2015年9月よりベネッセホールディングスに参画。中期経営計画の策定、ベルリッツ事業再生などに従事。
2018年9月よりベネッセコーポレーションでUdemyを中心にリカレント教育事業などの新規事業開発を推進中。

(totalcount 3,164 回, dailycount 8回 , overallcount 16,405,220 回)

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