2020/07/20

2020/10/16

G検定とは?今注目のAIの資格を解説!

AI人材関連

ライター:

G検定(ジェネラリスト検定)とは、日本ディープラーニング協会(JDLA)が開催しているAI分野の資格試験である。
この記事ではG検定の問題・難易度や評判を紹介し、試験対策のコツを徹底的に解説する。

G検定とは?

G検定とは、「ディープラーニングに関する知識を有し、事業活用する人材(ジェネラリスト)」を認定する資格だ。
一般社団法人日本ディープラーニング協会(JDLA)が開催している。
2017年に始まった比較的新しい資格で、G検定の先により専門的なE資格(エンジニア資格)が設置されている。
検定の概要は以下の通りとなっている。

受験資格 不問
試験時間 120分
形式 多肢選択式・220問程度
試験会場 自宅(オンライン受験)
受験資格 制限なし
受験料 一般:12,000円、学生:5,000円(ともに税抜)

受験申込サイトから申込をしたのち、銀行振り込みでの支払いとなる。
学生は統計検定2級基本情報技術者とほぼ同じ値段で受けられる。

大きな特徴は自宅でオンライン受験が可能という点だ。
試験会場に足を運ぶ必要がなく気軽に受験できるうえ、試験中に調べることも可能だ。

しかし時間制限は厳しく、1分に2問のペースで解かなければいけない。
1問ずつ調べている暇はないので、しっかりと知識を定着させておく必要があるだろう。

開催日程は年に3回程度で、現在G検定2020#3の申し込み受付が開始されている。申込期限は2020年10月30日(金)の午後11時59分までなので、余裕をもって申し込みを完了させておきたい。実施予定日は2020年11月7日(土)
なお、次回のG検定2021#1の実施は2021年3月20日(土)に予定されている。

G検定はこんな人にオススメ

AIやディープラーニングについて体系的に学ぶことのできるG検定は、このような人にオススメだ。

  • AIに興味があるが、ちゃんと学んだことがない人
  • AIブームの中、最新の動向についていきたい人
  • 仕事でAIを活用したい人
  • 社内などでエンジニアとコミュニケーションを取りたい人
  • データサイエンティストを目指している人
  • AIエンジニアを目指す人

受験者層は、エンジニア志望の人よりも、AIを学んで理解・活用したいという人が多い。

 

AIとは?ディープラーニング(深層学習)とは?

G検定の概要を把握したところで、そもそもG検定にかかわる「AI」や「ディープラーニング」とは何なのかを説明しておく。

AIとは

人工知能(Artificial Intelligence)とは、文字通り「人が作った知能」である。
総務省は「人工知能の厳密な定義は存在しない」としているものの、多くの場合で「知的な」や「知能を持つ」という言葉が多く用いられていることを指摘している。
人工知能の研究者たちは、機械が「人間らしい」振る舞いを出来るように、自然言語処理、計算、画像認識などの多くの分野において日々研究を続けている。
次に述べるディープラーニングはAIを形作るための手法の一つであり、近年起こったCPUの急激な進化によって実用化に至った技術の一つである。

ディープラーニング(深層学習)とは

機械に人間の脳を模したシステムを搭載するAI技術の一つ。学習には多層構造にしたニューラルネットワーク(DNN)を用いる。
従来の機械学習では「特徴量」と呼ばれる注目すべきデータの特徴を人間が決める必要があった。
しかし、ディープラーニングでは人間の定義なしで特徴量を抽出できる。
つまり、大量のデータが送られれば自動で注目すべき事柄を把握することができる。
実際に、Googleはこの概念抽出の能力を駆使して、機械に「猫」という概念を獲得させることに成功している。
ディープラーニングは実用化されてまだ間もないため、これからの発展に非常に期待が寄せられている。

難易度

G検定はAIジェネラリストの育成を目標とするため、その問題は多岐に渡り、人工知能の定義ディープラーニングの手法など、様々な内容が問われる。
合格率は60〜70%
ほど。合格率を見ると簡単な試験に思えるかもしれないが、

        • AI人材(AIエンジニア)になることを目指す意欲的な受験者層
        • AI関連の高度な内容を含む試験範囲
        • 120分で220問という問題数の多さ

などを考慮すると、難易度は一概に簡単とは言えないだろう。
しっかりと準備する必要がある。

問題・難易度・合格ラインについて、詳しくは以下で解説している。

他資格との違いは?

試験の中で機械学習・ディープラーニングといった内容を扱う資格は他にもある。
しかし、実際はその趣旨出題範囲が大きく異なる。
以下では読者が受験を考えているであろう他資格について解説するので、選択の際の参考にしてほしい。

資格名 概要 受験料 受けるべき人
G検定 ・アルゴリズムやシステム企画、ディープラーニングに関する知識を幅広く問う 12000円(学生5000円) ・AIに関する知識を深め、AI業界で働きたい人
・E資格より易しい資格に挑戦したい人
AI実装検定 ・ディープラーニング実装についての基礎知識・数学知識・プログラミング知識を問う A級:3500円/S級:5000円 G検定より易しい資格に挑戦したい人
画像処理エンジニア検定 ・画像処理技術を問う
・簡単なニューラルネットワークの知識が必要
ベーシック:5,600円/エキスパート:6,700円 画像認識分野のエキスパートになりたい人
統計検定 ・統計学についての知識を問う
・機械学習やデータ分析に関する深い知識が必要
3000円~10000円 統計学の観点から機械学習を学びたい人
E資格 ・ディープラーニングの実装能力を問う
・G検定より難易度が高く実践的
一般:33000円
学生:17000円
JDLA会員:27500円
ディープラーニングの実装能力を身につけたい人
ITパスポート ・情報技術についての広範で基礎的な知識を問う 5700円 情報技術全般に関する基礎的な知識を身につけたい人
基本情報処理技術者 ・数学やアルゴリズムの基礎や企業活動、マネジメント能力について問われる
・ITエンジニアとしての基礎知識を広範に問う
5700円 ITエンジニアとして働く人、もしくは働きたい人

この表からわかるとおり、ディープラーニングに特化した資格はそれほど多くない。
G検定は、ディープラーニングに特化し、かつE資格より易しいという、貴重な特徴を持った資格なのである。

評判・メリット

では、受験者からの評判はどのようになっているだろうか。
G検定はこれまで累計で約4万人が受験し、うち約2万7千人が合格している。
合格者へのアンケートによると、「他の人にもG検定の受験を薦めたい」という回答が94%を占めている。


このように評判が良いG検定だが、そのメリットは「今話題のディープラーニングについて体系的に学習し、その知識を証明できる」という点が大きい。
また、自身の業務にディープラーニングの知識を活用したり、G検定をきっかけに転職したりする受験者もいる。
以下の記事では、より詳しくG検定の評判とメリットをまとめている。

G検定対策におすすめのテキスト

G検定の試験対策には、公式テキストや推薦図書などといった書籍が多く出版されている。以下で2冊ほど紹介しよう。

ディープラーニングG検定公式テキスト


こちらはG検定の公式テキストだ。G検定に完全準拠しており、出題範囲の概要を広く浅く知ることができる。初学者に最適の一冊だ。

徹底攻略ディープラーニングG検定問題集


受験者の間で「黒本」と言われる有名な問題集。
出題傾向を徹底分析した模擬問題を収録し、解説も充実している。
※注)このテキストには間違いが複数ある出版社の公式サイトで公開されている正誤表でチェックしよう。

G検定対策におすすめの講座

G検定の対策には、外部の対策講座を受けるのもオススメだ。
AVILENを含め、様々な企業がオンライン対策講座を実施している。以下では3つほど紹介する。

事業者名・講座名 費用(税抜) 形式 講義時間 受講期間 演習問題 ポイント
資格スクエア
G検定対策講座
¥60,000 オンライン 17時間 7ヵ月間
(決済日から)
(記載なし) ボリューム満点のテキスト付属
AVILEN
全人類がわかるG検定対策コース
¥19,000 オンライン 8時間 無制限 363問 合格できなければ全額返金保証
zero to one
人工知能基礎&G検定実践問題集
¥40,000 オンライン 5〜7時間
(確認テストなど
含め)
(記載なし) 約900題 JDLA会長の松尾豊氏が一部を監修

G検定対策講座


資格スクエアが主催しているG検定対策講座は、JDLA有識者会員である浅川伸一教授によって作られている。
JDLAが公式に出版しているテキストを利用してオンライン講座を作成しているため、別途テキストを購入する必要がないというのが特徴だ。
また、オンライン講座であるため、分からないところがあった際に、都度振り返ることが出来る。
文系・AI初学者向けに講座を大きく刷新したため、これからAIの分野に入ろうという文系の方におすすめの講座だ。

全人類がわかるG検定対策コース


こちらはAVILENが主催するG検定の対策講座だ。
こちらの一番の特徴は、他の2講座に比べて受講料が半額以下で済むことである。
また、1年以内にすべての講座を受講した上で不合格となった場合、講座料金を全額返金してくれる。
演習問題も多く存在するため、あまりお金をかけられない学生におすすめの講座になっている。

人工知能基礎&G検定実践問題集


Zero to Oneが開設しているG検定の対策講座。
こちらの一番の特徴は、JDLA理事長の松尾豊氏によって監修されている点であろう。
また、G検定にかかわる問題を900問近く収録しており、自主学習により理解をさらに深めることが可能となっている。
進捗票などのモチベーション管理もしっかりしているため、迷ったらこの講座を受けることをおすすめする。

また、以下の記事では、対策講座やおすすめ書籍についてさらに詳しく紹介している。これから受験を考えている読者は合わせて確認すると良いだろう。

合格者体験談

AI TrendではG検定の合格者体験談も掲載している。
勉強方法やリアルな体験談が見れるので、受験勉強を始める前に一度見ておくといいかもしれない。


文系でも大丈夫なのか?

また、G検定にはある程度数学的な知識が必要になる。
だがG検定は数学が苦手であっても十分合格できる。もちろん文系の方でも大丈夫だ。
レベル的には、高校〜大学教養レベルの数学が理解できていれば十分である(線形代数、微積分、統計など)。
数学自体の知識が問われることはない。よって勉強していく中で不足していると感じた部分を、その都度確認すれば良い。
以下のような書籍や動画を活用するのが良いだろう。
人工知能プログラミングのための数学がわかる本

東京大学特任准教授 松尾 豊氏 推薦! 人工知能プログラミングに必要な数学を、ゼロから抜け漏れなく、体系的に学ぶ! 数学を復習したいエンジニアに!
大人気「10秒で始める人工知能プログラミング学習サービス」の代表者がおくる、人工知能プログラミングに必要な数学を、やさしく学ぶ参考書が登場!
キホンのキホンからおさらいするから、ニガテな人でも大丈夫!
後半では、Pythonのコードを動かしてさらに理解を深められます!

amazon商品紹介ページより引用

予備校のノリで学ぶ「大学の数学・物理」


元予備校講師で、現在はyoutuberであるヨビノリたくみ氏による数学講座。
予備校講師時代の経験を活かした板書と、体系立てられたわかりやすい解説によって、文系の人でもわかりやすく大学の数学を学ぶことが出来る。
また、動画であることを活かし、倍速やテロップなどの編集があるため、視覚的にもわかりやすく授業を見ることが出来る。
また、G検定の合格ラインは7~8割程度と言われているので、数学以外の部分でカバーするという手もある。
以下の記事では、必要な数学的知識や範囲についてさらに詳しく解説している。

受かる人と落ちる人の違いは?

受験者の過半数が合格するG検定だが、残念ながら不合格になってしまう人も当然いる。
受かる人と落ちる人はどこが違うのか?以下のような特徴が挙げられる。

受かる人

  • 試験中に内容を調べるための準備
  • 問題画面の「チェック機能」を最大限に活用
  • 複数のテキストを活用して勉強
  • ニュースで最新動向もチェック

落ちる人

  • 勉強時間の不足
  • 自宅受験による集中力の欠如
  • 本番の時間不足
  • 検索できることによる油断

受かる人がやっている、効率的な対策方法試験本番の受け方意識・テクニックなどを以下の記事で解説した。
限られた時間の中で確実に合格を掴みたいという方はぜひチェックしてほしい。

企業・教育機関での導入例

企業や教育機関でもG検定の受験を奨励し、AI人材の育成を進めている人々が存在する。
たとえば電子部品メーカーの太陽誘電では、若手のエンジニアを育成するためにG検定の受験を奨励し、AI(人工知能)の基本的な知識を理解してもらう取り組みを行っている。


また、福岡県の純真学園大学では「人工知能学」の講義を開設し、学生にG検定を取得するよう推進している。
医療とAI技術者の間の橋渡しができる人材を育てようという狙いだ。

(totalcount 1,178 回, dailycount 49回 , overallcount 2,887,307 回)

ライター:

AI人材関連

COMMENT

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。
*は必須項目です。




CAPTCHA